この王子、ものすごく美形でした。
当然、たくさんの女たちにモテます。
しかし成人しても、いっこうに妻をめとろうとはしませんでした。
王が理由を聞くも、「女は嫌いです」の一点張り。
それ以上、何も言おうとはしませんでした。
………。
うん。まぁ。
お父さんは好色なのに、息子は女嫌い。
微妙に、さっきの自分の説を裏付けるような気もするのですが。
それでも強引に、理由付けしてみます。
心理学では「エディプス・コンプレックス」というものがあります。
一言で言えば、「男の子は、父親に反発する」というもの。
あなたが男性なら、少しは思い当たることもあるのではないでしょうか。
そのため、たくさんの妃を持つ父親にたいする反発心があったため、そういう
性格になった…と考えることもできます。はい。
「このコは、あまり俺に似てないなぁ…?」
そんなご主人の一言には、「エディプス・コンプレックス」。
奥様にとって便利な理論です。
◆ 女魔神は、それを見つける。
いずれにしても、彼は父親の再三のすすめにも従わず、決して結婚しようとは
思いません。
しかたなく父親は彼を反省させようと、塔の中に幽閉してしまいました。
そして。
そんな王子を、マイムナーという女の魔神が見つけました。
女の魔神ですから、女魔神でしょうか。微妙にセクシーです。おんなまじん。
彼女は王子を見て、言いました。
「うぁー、イイ男!」
彼女は王子の美しさに見とれ、王子が寝静まるたびに、その顔を見るために通
いました。
そんなときです。
。
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